陽だまりの暖かさを、吹く風に花の香りを感じます。いよいよ、春の足音が近づいてきました。
心躍る季節を待ちわびる一方でチクリを痛みを覚えるのは やはり3.11を迎えるからでしょう。
先日、阪神淡路大震災、東日本大震災の両方を経験した方のお話を伺う機会がありました。
起きてからでは遅い、大切なのは「平時に何をするか」ということでした。
まさに準備と備えですが以下にその具体策をまとめてみました。
<準備編>
1.玄関にはメガネとラジオとクルマのキーを常備
その理由:
1:コンタクトケースは洗面所が多く、揺れがひどいとケースは簡単に落下し探せない、
視力が低下すると避難でもリスク増となる。
普段使わないメガネを玄関に準備することで外へ出る時サッと持ち出せる。
2:安否確認等でスマホや携帯は活躍するがバッテリーがもたない。
3:震災後の48時間(救助を待つ時間の限度)に備え車の電源を活用、
そのためにクルマにはシガーライターアダプターを搭載しておく。
4:もちろんクルマのキーも玄関に!
2.グラっときたら恥ずかしがらず机の下へ避難
その理由:
天井は弱く、張付けてあるだけ、つまり簡単に崩れるんだ、と認識しましょう。
3.地域の避難場所の施設(小中学校等)の
どこで落ち合うかまで決めておく。
その理由:
ことが起これば何千人が集まり家族と再会するのも大変です。
「体育館のステージの右そでに集まる」など、普段から家族と具体的話し合っておきましょう。
<予防編>
1.地震保険は必須 倒壊せずも地震での火災は免れない。
その理由:
地震がきっかけの火災では通常の火災保険では給付できない。
津波に流され家を失い避難所生活も保険金を現金で受け取れることで絶望から立ち直れるそうです。
首都圏では7月から1.5倍に値上げとなります。
2.命を粗末にしてはいけないが命の保険もきちんと準備しておく。
その理由:
生命保険には災害特約など安い保険料で多くの保障が得られるので再度見直しや追加をしておく。
保険はあなたの代わりに家族に愛を届けられる唯一の手段だからです。
最後に私たちライフプランクリニックとしての準備と
災害時の活動具体策をご案内します。
1.クリニック内には備蓄飲料水、食料、ラジオ、
電池、非常用照明、医薬品、地域地図を確保
2.まずはメンバー、お客様の安否確認を実施
3.メンバー、お客様の非難施設場所とする
→全国にある関連会社から支援物資が
すぐに届く仕組みが出来ている。
4.一部地域住民の収容と救済手伝い(特にペットを受け入れる)
たったこれだけの準備と備えでもしもを乗り切れる可能性が高まります。
起きてから悔やんでも元には戻りません。
起きてもいないことに不安を抱いていては動けなくなります。
今この準備だけでも整えることが私たちに出来る唯一の手段です。
そして3.11が私たちに気付かせてくれたことを忘れず、実行することが犠牲となった方への供養のように
思えてなりません。
ファイナンシャルプランナー 院長 高山信哉