桑原ドクターの最近のブログ記事

初めまして、こんにちは!横浜センター北店の桑原です。
早いもので今年も残すところわずかとり、
この頃は朝晩と日中の気温差が激しく、体調管理が大変な季節となりました。

この時期に決まって話題になるのがインフルエンザです。
しかも、今年は例年よりも3週間早く流行が始まっているそうです。
11月に流行が始まるのは7年ぶりです。
皆様はインフルエンザの予防はされていますでしょうか?

そこで、今回はインフルエンザについて考えてみました。

インフルエンザの特徴を改めて確認すると...

・潜伏機関...1~3日
・感染経路...おもに飛沫感染
・発症...急激に38℃以上の高熱が出る
・症状...悪寒、頭痛、関節痛、倦怠感などの全身症状、咳、痰(たん)、
    呼吸困難、腹痛、下痢などの胃腸症状etc
・療養期間...1週間程度

インフルエンザの予防は...

予防に効果が期待できるのがワクチン接種です。
流行シーズン前の11月頃の接種がお勧めです。

65歳以上の高齢者や過去にインフルエンザにかかったことのある人なら、
1回の予防接種でも十分な免疫力が得られ、効果は2週間後からで、
その後約5ヶ月持続するといわれています。

65歳未満の健常者では70~90%の発病予防効果があり、
合併症の併発や高齢者の死亡を減らす効果があります。
行政もワクチン接種を推奨しています。

65歳以上の高齢者とともに、60~64歳で心臓や呼吸器系、
腎臓などの基礎疾患を持つ人をワクチン定期接種の対象と、
法令により定められています。
市町村による費用補助の対象になっている場合もあります。

インフルエンザの治療...

【一般療法】

・できるだけ安静にし、栄養と十分な睡眠を取ります。
・インフルエンザウイルスの空気中での活動や感染を抑えるために、
 加湿器などで室内の湿度を50~60%に保つことがお勧めです。
・水分を十分に補います。お茶、スープ、ジュースなどなんでもいいので飲みたいものを飲みます。

【対症療法】

発熱や関節痛などに対しては解熱鎮痛薬、鼻水やくしゃみに抗ヒスタミン薬などが用いられます。
一方、インフルエンザの症状はインフルエンザウイルスに対して免疫が正常に働いている結果であり、
薬で無理に抑えないほうがよいという考え方もあります。
市販の薬を自己判断で使用することは、かえって逆効果になる場合があるので、医師の指示にしたがってください。

【抗ウイルス療法】

インフルエンザウイルスの治療薬として塩酸アマンタジンとノイラミニダーゼ阻害薬があります。
これらの抗ウイルス薬は発病後48時間以内に服用しないと効果がありません。
※現在日本ではノイラミニダーゼ阻害薬のリン酸オセルタミビルと塩酸アマンタジンを予防薬として
 使用できますが、13歳以上に限るという制限など、いくつかの条件があるので医療機関に相談してください。

インフルエンザについてはご存知のことも多いかとは思いましたが、流行が始まっているので掲載させて頂きました。
皆様、良い年末年始を迎えられるように、しっかりと体調管理をしていきましょう!

ライフプランクリニック
桑原 弘樹 (くわばら ひろき)

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