こんにちは。
まだまだ暑い日が続きますね。
今回は日常生活の些細なことがきっかけで、他人にケガを負わせてしまったり、
他人の物を壊してしまった時に自分を守る話しをしたいと思います。
『個人賠償責任保険』って聞いたことありますか?
個人賠償責任保険とは、日常生活で家族以外の第三者である他人にケガを負わせたり、
他人の物を壊してしまったなど、法律上の賠償責任を負ってしまったときに、
損害賠償金や訴訟になった場合の弁護士の費用等、訴訟費用等を含め保険金が支払われる保険です。
日常生活において、こうした事故を起こしたことがない方にとって、自分や家族が誰かから
賠償責任を求められる場面は想像しにくいでしょう。縁のないものに感じるかもしれません。
しかし、下記の通り生活の身近なところに賠償責任が発生してしまうリスクが思いのほか存在しています。
いくつか例を挙げてみますね。
●賠償責任を求められる事故事例
○自転車で走行中、
・停めてあった高級車にぶつかってしまい車のボディに傷をつけて弁償をもとめられた。
(この場合、停車中の車に過失はないので、自転車に乗っていた方が賠償責任を負う可能性が高いです。)
・歩いている人にぶつかってケガをさせてしまった。もしくはスピードを出し過ぎて、出会いがしらに歩行中、
もしくは自転車搭乗中の人と激突し、けがをさせてしまった。
(出会いがしらとはいえ、全てとは言いませんが、過失を問われ賠償を求められる可能性がかなり高いといえます。)
○自分の子が遊んでいるとき、
・公園でお友達と遊んでいるときに、木の枝で友達の目をついて失明させてしまった。
(子どもが起こした事故に関しては親が責任を負うことになります。)
○デパートで買い物に出かけているとき、
・持っていたハンドバックなどの荷物が陳列棚にあたり商品を落としてこわしてしまった。
(思いもよらない不注意による事故で損害賠償を求められるケースです)
○飼い犬が、
・家族以外の人に噛みついてけがを負わせてしまった。
・友達が遊びにきた時など、飼い犬が噛みついてケガをさせてしまった。
○ホームパーティーで、
・友達を招いたホームパーティーで出した食事が原因で、食中毒を起こした。
などなど、身近な賠償リスクを取り上げていくと限りがありません。
そのほとんどが、日頃の生活の中で気をつけていれば防げていることばかりなのです。
「自分の場合は絶対にありえない」と言い切れる方はいないのではないでしょうか。
賠償責任については、ケースバイケースなので一概に語ることは出来ません。
しかし、万一賠償責任を問われることを起こしてしまったときの備えはしておきたいものです。
例えば、ホームパーティーで食中毒を起こしてしまった場合のように親しい間柄の友人であれば、
賠償責任を求めてこないかもしれません。しかし、親しい友人が自分のミスのために被ってしまった治療費用などは
たとえ請求されなくても何とかしたいと考えるのではないでしょうか。
個人賠償責任保険は、このように日常に潜む賠償リスクに対して備える保険なのです。
この個人賠償責任保険は、火災保険、自動車保険、傷害保険など個人の方を対象とした保険に
特約として販売しています。すなわち、これらの保険に加入していなければ個人賠償責任保険には加入できません。
火災保険の付帯した場合のメリットは、会社にもよりますが、長期間一括での加入が可能です。
また、自動車保険の特約で加入した場合は、火災保険や傷害保険に付帯した場合と異なり
示談交渉サービスまで付いているというメリットがあります。
(通常、自動車保険を除く賠償責任保険は保険会社が示談交渉を行うことができません。)
自動車保険や火災保険に加入していない、もしくは自動車保険や火災保険に何らかの形で特約を付帯できない場合は、
傷害保険の特約として加入することをお勧めします。
●個人賠償責任保険の保険料
この保険の保険料は概ね、1年当たり1000円から2000円で賠償額を1億円までカバーしてくれます。
他の保険とくらべ補償額に対してかなり安価な設定となっていて、保険らしい保険といえます。
前述の説明からもわかるように、現在は特約としてしか販売されていないのが現実です。
しかしこれは裏を返せば、皆さんが加入している各種保険に特約として付帯されている可能性があるとも言えます。
既に加入している方も多いと思いますし、加入していない方もいると思いますので、
まずは、ご自分の保険を確認してみることをおススメします。
ライフプランクリニック
ファイナンシャルプランナー 立花賢嗣